2023年振り返り
2023年は、42 Tokyo の First Circle 突破や就職、勉強会での登壇などエンジニアとして色々と成長できた年になりました。今年一年をタイムライン形式で振り返ってみようと思います。
1月
42 Tokyo の最終課題が終わりそう
ちょっと苦戦してたけど、react-virtuosoで上方向の無限スクロール実装できた。 pic.twitter.com/JHxOnHSbNH
— まっつー (@ryo_manba) 2023年1月9日
富樫展に行った
富樫展ようやく行けた。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年1月7日
レイザーの全力スパイクをゴン、キルア、ヒソカの3人で受け止めるシーンが熱かった。 pic.twitter.com/qCAZ1YlZaj
2月
42 Tokyo の First Circle を突破!
42のFirst Circle突破した!!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年2月19日
感謝するぜ、皆と出会えたこれまでの全てに🫶 pic.twitter.com/LBYHjVXAT3
2021年の4月に入学した42 Tokyo を約2年かけて無事に卒業(ではないんですが)することができました。最初の一年はフルコミット、次一年は週3インターンといった生活でなんとか最後まで駆け抜けることができたので達成感がありました。 ピアラーニングを通じて、多様なバックグラウンドを持つ人達と共に学び合うのはとても貴重で良い経験だったと思います。ここでの経験が今の自分の糧になっています。
3月
サバイバル TypeScript の執筆会に参加
サバイバルTypeScriptの執筆会に参加してきました。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年3月3日
初めてのPRが無事にマージされたのでよかったです🙌
初めての OSS 活動でした。この経験をきっかけに OSS に貢献することの楽しさを知りました。
協賛企業の課題を進める
42の協賛企業が提供している系の課題2つ目終わりそう。残り半月でもう1つできるかな。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年3月16日
42 Tokyo には様々な課題があり、協賛企業のうちの数社が独自の課題を提供してくれています。Web アプリケーション開発を学びたい気持ちがあったので、この時期は協賛企業の課題をいくつか進めていました。内容としては、Go で Twitter ライクなバックエンドアプリケーションの実装や nginx の設定をいじるやつなどがありました。自分は4つの課題の内3つを終わらせることができました。
pnpm のドキュメント翻訳にコントリビュート
pnpmのドキュメント翻訳にコントリビュートできた。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年3月21日
Crowdinっていう翻訳作業用のツール使い勝手良かったのでオススメしたい。https://t.co/9gc57helYb
インターン卒業
noteのインターン最終日でした!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年3月31日
楽しかったです!お世話になりました!! pic.twitter.com/mzl6JGSYS7
自分自身良く使っているサービスの開発に携われたのはとても良い経験でした。 週一でチームメンバーと 1on1 をする機会もあり、仕事に対する考え方や今後のキャリアなど沢山の学びを得ることができました。
体験記も書きました。
noteでのインターン体験記をかきました。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月2日
本当にお世話になりました!
noteでインターンを経験して、創作がもっと好きになった話|りょう #notehttps://t.co/Ncq868nkir
4月
入社
サイボウズ入社しました!!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月3日
これからよろしくお願いします! pic.twitter.com/ChamwR6zsd
寿司
ピシン同期とお昼から優勝してました🍣🍣 pic.twitter.com/cXUBbNEPqz
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月15日
そしてかっこいい一言
お寿司をご馳走してもらったので、給料出たらお返しに奢りますって言ったら、「俺はいいから、両親に還元してあげて」って言われて、この人カッコ良すぎるなと思った。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月15日
Next.js のドキュメントfix
ちょっとしたドキュメントの修正だけど、Next.jsに初コントリビュートできたのでヨシッ!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月19日
個人サイト作成
note、Qiita、はてなブログのAPIを利用して、一覧表示するところまで実装できた〜 pic.twitter.com/zOB2lBhq9J
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月22日
初任給で 42 にちょっとだけ支援
初任給が出たので、これまでお世話になった42 Tokyoにささやかながら支援させていただきました。少しずつお返ししていけたらいいなぁと思います。(5000兆円欲しい)
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月25日
お世話になったおじさん(42 の同期)に感謝する会
42の同期でこれまでお世話になってきたおじさん2人に感謝する会を開催してました🙂🙂 pic.twitter.com/UdFoIZallU
— まっつー (@ryo_manba) 2023年4月29日
5月
個人サイト作成
ポートフォリオつくりました〜https://t.co/OTvO5fJ4aJ
— まっつー (@ryo_manba) 2023年5月4日
技術書展にいく
技術書典いってました!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年5月21日
気になってた本購入できたのでヨシっ pic.twitter.com/ukgJxB98Bk
Renovate にコントリビュート
RenovateのGood First IssueにPR出してみたゾ
— まっつー (@ryo_manba) 2023年5月24日
初めて Zenn で記事を書く
初めてZennの記事をかきましたー
— まっつー (@ryo_manba) 2023年5月26日
good first issueからOSS(Renovate)へコントリビュートした話|りょう https://t.co/9jXas5ohav #zenn
6月
とんかつをご馳走になる
「いいかい、新卒さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ」と先輩にご馳走してもらった pic.twitter.com/HTRPQmQRNG
— まっつー (@ryo_manba) 2023年6月2日
Cron のビジュアライザーを作る
cronのビジュアライザーをつくりましたー
— まっつー (@ryo_manba) 2023年6月6日
実行されるタイミングがサクッと確認できるので、ぜひ使ってみてください!https://t.co/ZlRVaTVvPW pic.twitter.com/ftqVXxPOin
7月
Mastodon 始める
このままツイッタランド閉園してしまうのか
— まっつー (@ryo_manba) 2023年7月1日
とりあえずMastodon始めるかぁ
— まっつー (@ryo_manba) 2023年7月1日
全然使い道のない Chrome 拡張をつくってしまう
こみこみのコミットのように「〇〇の〇〇」という形式の文字列が好きすぎたので拡張機能を作りました。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年7月16日
需要はなさそうですがぜひ使ってみてください!https://t.co/XE8JYSWkmI pic.twitter.com/3Dihfc8FPc
君たちはどう生きるか
「君たちはどう生きるか」見てきた。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年7月17日
確かに好み分かれそうやなーと思ったけどおもしろかった pic.twitter.com/At1mWmMmXh
映像と音楽が印象に残りました。
配属される
配属後初出勤でした。
— まっつー (@ryo_manba) 2023年7月18日
しばらくはフロントエンドをやっていくことになりそうです🐕
フロントエンドエンジニアになりました。
8月
- 副業始めた
- 呪術廻戦にハマる
9月
SNS の名前を変えた
そういえば、これまでSNSでは下の名前使ってたんですが誰からも呼ばれることがなかったのでまっつーに変えました
— まっつー (@ryo_manba) 2023年9月7日
インターン先の先輩の送別会
元インターン先の先輩の送別会めちゃめちゃ楽しかった
— まっつー (@ryo_manba) 2023年9月1日
久しぶりに浴びるほどお酒を飲んだ🍻
元インターン先の上長の送別会に参加してきた。めちゃめちゃ楽しかったので、呼んでもらえて感謝です!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年9月29日
React Aria へのコントリビュート
DatePicker が折りたたまれてるときの aria-expanded を undefined ではなく false にするやつマージされてた✌️https://t.co/TAH4ZPCyaM
— まっつー (@ryo_manba) 2023年9月30日
10月
Playwright の VSCode 拡張の記事が伸びる
記事書きました〜
— まっつー (@ryo_manba) 2023年10月11日
PlaywrightのVSCode拡張を使って効率的にテストを書く|まっつー https://t.co/ckuyQtjSNQ #zenn
嬉しい。
11月
42の OB/OG 会に参加
42 の OB会楽しかった
— まっつー (@ryo_manba) 2023年11月17日
JSconfJP参加
ステッカーかわいい
— まっつー (@ryo_manba) 2023年11月19日
#jsconfjp pic.twitter.com/IoVOGdEAPq
懇親会で各社のフロントエンドの取り組みが聞けて刺激的でした〜楽しかったです!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年11月19日
#jsconfjp
アドカレを企画
明日から Cybozu Frontend Advent Calendar やります〜
— まっつー (@ryo_manba) 2023年11月30日
お楽しみに!!https://t.co/i2dPJ5ZttK
12月
アドカレ書いた
アドカレ1日目です!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年11月30日
アクセシビリティ改善の取り組みに至るまでの背景や、OSS ライブラリの活用、専門チームとの連携について書きました!
サイボウズ Office のフロントエンド刷新におけるアクセシビリティ改善の取り組みhttps://t.co/FR2OyT8Vf9
アクセシビリティの勉強会に参加
懇親会でもアクセシビリティやデザインシステムなどたくさん学びや気付きがありました!楽しかったです!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年12月4日
#Webアクセシビリティ忘年会2023
Nihonbashi.js で登壇
今日の資料です! #nihonbashijs
— まっつー (@ryo_manba) 2023年12月14日
React Spectrum Libraries によるアクセシブルなUIの構築https://t.co/VGI6ZbJkyY
42 同期二人の就職祝い
42 同期の友人の就職先が決まったらしく自分のことのように嬉しい。盛大にお祝いしてあげたい!
— まっつー (@ryo_manba) 2023年12月15日
42 同期10人くらいで集まって盛大にお祝いしました。いい話。
応用情報ギリギリ合格する
応用情報ギリギリ受かってて一安心しました㊗️
— まっつー (@ryo_manba) 2023年12月21日
アドカレ完走の感想
Cybozu Frontend のアドカレが無事に完走できたので、
— まっつー (@ryo_manba) 2023年12月26日
各記事の感想をゆるっと書いてまとめました〜(完走した感想)
Cybozu Frontend Advent Calendar 2023 の感想まとめ|ryo_manbahttps://t.co/zA5cyxymYq
一年を振り返って
2023年は、42 Tokyo の First Circle 突破や就職、勉強会での登壇などエンジニアとして色々と成長できた年になりました。プライベートについてもなんかいい感じにゆるゆると過ごしてます。
ちなみに去年の振り返りはこちらです。
おわりに
良いお年を〜。
【感想】フロントエンド開発のためのテスト入門を読んだ
これまで見たことがなかったフロントエンドのテストに特化した入門書ということで読んでみました。 特に印象深かった3つのポイントを感想と共に挙げてみたいと思います。
コード例がたくさんある
コード例がとにかく多かったです。書籍の半分近くはコード例で占められているといっても過言ではないかなと思います。
シンプルな足し算を行う関数から始まり、例外処理や非同期処理の検証方法、さらにはUIコンポーネントのテスト方法など、多様なテストシナリオが詳しく説明されていました。
値が期待値を満たしているかを検証するマッチャーの部分では、真偽値、数値、文字列、配列、オブジェクトなど、様々なデータ型に対してのテストの実装と具体的な理由が書かれていました。 入門書ということもあり、序盤からとても丁寧に説明されているという印象を受けました。
また、闇雲にコードが散りばめられているというわけではなく、それぞれのテストコードがなぜ、どのように実装するべきなのかという背景も合わせて述べられているため、理解が深まったように感じます。
Storybookの活用方法が学べる
ツールのインストール方法から、コンポーネントをStoryに登録する手順など、Storybookを初めて使用する方でも問題ないように解説されていました。
内容としては、文字入力やトグルスイッチのクリックといった基本的なインタラクションの登録方法から、ReactのContext APIやWeb APIに依存したコンポーネントといった少々複雑なケースについても取り扱われています。
導入からテストの実装方法まで、一通りの流れについて学ぶことができて、これまでのStorybookに対する苦手意識が薄まりました。 Storybookを初めて使う方から既に経験がある方まで、価値のある内容となっているのかなと思います。
テスト導入のハードルが下がった
これまでフロントエンドのテストを書いたことがない人からすると、テストを導入するハードルはそれなりに高いはずです。 しかし、この書籍を読むことで、少なくとも単体テストレベルなら比較的楽に導入できることが分かります。
さらに、ビジュアルリグレッションテストやE2Eテストといった応用的な手法についても説明があるため、単体テストや結合テストから自然にステップアップし、既存の開発に組み込むことが可能になると感じました。
そして、テストの書き方に迷ったときは、この書籍のコード例を参考にして実装に役立てることもできるはずです。
おわりに
他にもアクセシビリティを配慮したテストの書き方や、カバレッジレポートの読み方などの新しい学びがたくさんありました。 フロントエンドのテストについて学んでみたいという方はぜひ読んでみてください!
【感想】プロになるためのWeb技術入門を読んだ
「プロになるためのWeb技術入門」を読んだので感想をまとめてみました。
特長
Web技術について基礎からしっかり学びたい人におすすめです。 2010年に発売された本ということもあり、JSPやサーブレットといった少し古めの技術から始まり、背後にある基本的な考え方まで包括的に解説されています。
一見、古い技術を学ぶことに無意味さを感じるかもしれませんが、それぞれの技術が生まれた背景を理解することで、新しい技術を追うだけでは見えない本質をつかむことができます。
強調される考え方
Webアプリケーションの領域では、日々新しい技術が出てきます。 だからといってすべてを追いかけ続けるのは現実的ではありません。 それよりも、新しい技術が解決しようとしている問題や、どのような背景から生まれたのか理解することの方が重要です。
新しい技術の使い方だけを抑えるのも重要ですが、何よりその技術の背景にも焦点を当てることの大切さが強調されていました。 似たような話を先輩から聞いていたので、改めて重要性を実感しました。
印象的だったトピック
印象に残ったトピックは3つです。
網羅的な内容
HTMLの誕生から始まり、Webアプリケーションの基本的な概念、HTTPの役割、Webアプリケーションの進化、セキュリティ対策といった広範なトピックが取り扱われています。
Webアプリケーションの進化を理解するためには、このような基礎知識が必要不可欠なため、基礎の部分を丁寧に書かれていたのが印象に残りました。
サーブレットとJSP
Java開発者にはおなじみの技術かもしれませんが、これらの技術について本書を読むまで私自身が十分理解していませんでした。 そのため、CGIに関連した問題をどのように解決してきたのか、なぜJSPが必要になったのかといったことについても知ることができたのが良かったです。
特にJSPが必要になった過程から、ReactのJSXやRuby on Railsのerbといった現代的な考え方にも繋がるのかなと感じ印象に残りました。
アーキテクチャ
すでに開発の道筋が定まっているRuby on Railsのようなフレームワークを使用していると、その根底にあるアーキテクチャを意識せずに使ってしまうことがあると思います。 しかし、そのアーキテクチャが何を解決し、存在しないとどのような問題が起こり得るのかを理解することでより深い洞察が得られたと感じます。
MVCモデルやレイヤパターンなどの、何となく使う理由は知っていましたが、その本質的な理由について触れられたことで印象に残りました。
まとめ
新しいフレームワークやライブラリを学ぶ前に、Webの基本的な仕組みを理解することがとても重要だと再認識しました。 Webの進化の歴史を学ぶことで、新たな技術がどのような背景から生まれるのかを理解する手助けにもなりそうです。
初学者に限らず、Web技術の基本的な仕組みから改めて理解を深めたいと思う方にはきっと役立つはずです。 興味が湧いた方はぜひ読んでみてください!
【感想】フロントエンド開発のためのセキュリティ入門を読んだ
概要
この書籍は、その名の通りフロントエンドのセキュリティについて入門者でもわかりやすく解説されたものです。 XSSやCSRF、クリックジャッキング、オープンリダイレクトなど、フロントエンドで考慮すべきセキュリティ上の課題が幅広くカバーされています。 さらに、問題に対する具体的な対策が紹介され、その後にハンズオン形式でその手法を試すまでの一連の流れで学ぶことができます。
特に印象的だった内容を以下にピックアップしてまとめてみます。
セキュリティとHTTPの基礎知識
前半部分では、Node.jsやnpmのインストールといったセットアップから始まり、Webアプリケーション開発の基本となるHTTPの仕組みについて全般的におさらいしています。URLの各部分の意味からDNS、TCP/IPといったネットワーク関連のトピック、さらにはHTTPメッセージやステータスコードなどの情報が丁寧に説明されているため、後々の学習がスムーズに進めることができます。
CORSの仕組み
CORSに関する章では、単純リクエストとプリフライトリクエストの違いから始まり、クロスオリジンでのCookieの送信を制限する方法、fetchのCORSモードからHTML要素のcrossorigin属性と幅広く説明されています。オリジンが異なるアプリ間でのやり取りがなぜ必要なのか、から入った上で、それをCORSでどのように制限するかが説明されているため理解がしやすいと感じました。
サイドチャネル攻撃と対策
同一オリジンポリシーでは防げないサイドチャネル攻撃の対策が紹介されていました。 具体的には、サイト単位でプロセスを分離したり、オリジンごとにプロセスを分離する仕組みなどが解説されています。 TLD、eTLD、eTLD+1についても深く理解していなかったので、これらの概念についても学べたのもよかったです。
XSSの仕組みと対策
特に内容が充実していたのがXSSの章です。反射型、蓄積型、DOM-based XSSという3種類のXSSについて詳しく解説されていました。 DOMPurifyというライブラリを使用したサニタイズ方法や、CSP、Trusted Typesを用いたポリシー関数を使用した柔軟な処理など、具体的かつ有用な手法が紹介されています。
上記に紹介した以外にも、CSRFやオープンリダイレクト、認証・認可の対策といった、重要なトピックもカバーされていました。
感想
全体を通じて、簡単なサンプルをハンズオン形式で行えるのが良かったです。 一度に全体のコードを出すのではなく、段階的に解説されているため、理解しながらコードを書くこともできました。 コード例も色や記号の工夫により非常に見やすかったです。
徳丸本でバックエンドを中心にセキュリティについて学び、フロントエンドはこの書籍を学ぶと良いように思いました。 流れとして、この書籍を読んでから、徳丸本の方が分量的には良いかもしれません。フロントエンドでもセキュリティ対策を施す意識が高まるよい本でした。
ポートフォリオサイトをつくりました
ポートフォリオサイトを作成しました。
2023年4月から正社員として働き始めましたが、実はポートフォリオサイトがないことに気づいたんです。 WantedlyやLinkedInでも十分かなぁとも考えましたが、スキル向上も兼ねて1から作ってみることにしてみました。
制作の流れ
まずはFigmaでデザインカンプを作成し、それを元に各ページを作成することにしました。
Figmaを使うのは初めてでしたが、操作がシンプルだったので、スムーズに作業を進めることができました。 画面遷移や共通コンポーネントが作成できたりと便利な機能もあったので、使いこなせたら何かと役立ちそうです。
Figmaを使い始めるにあたって、以下の記事が参考になりました。
サイトには以下の4つのページを設けました。
- 自己紹介ページ(ホーム)
- 技術スキルページ
- プロジェクト一覧ページ
- 投稿一覧ページ(Qiita、はてなブログ、note)
デザインが決まってからは、Next.jsでサイトを実装していきました。
UIフレームワークとしてChakra UIやNextUIを試してみましたが、結局CSSの勉強も兼ねてTailwindCSSを使うことにしました。 レスポンシブ対応に苦戦してCSSの奥深さを感じました。
使用した技術は以下の通りです。
- Next.js
- TypeScript
- Tailwind CSS
- Vercel(デプロイ)
工夫した点
投稿一覧ページでは、Qiita、note、はてなブログのRSSフィードを取得して一覧表示しています。 はじめはリクエストごとにデータを取得していたので表示に時間がかかっていましたが、投稿ページをISRにして24時間おきにページを再生成することで、表示速度が向上しました。
ちなみに、ISR(Incremental Static Regeneration)とは、静的サイトの特定の部分を必要に応じて更新・再生成する技術のことです。 これにより、ページの表示速度が向上し、サーバーへの負荷も軽減されます。今回はVercelでデプロイしたため、ISRを利用できました。 (GitHub Pagesのような静的サイトのホスティングサービスだと、ISRのような動的な機能は使えません)
感想
デザインカンプから実装、デプロイまで一貫して行ったので楽しみながら作ることができました。 カンプがあることで作業がスムーズに進みましたが、予定と違うデザインになることもあり、初めから上手くはいかないんだぁと改めて実感しました。
今後はダークモード対応を始め、ちょくちょく更新していく予定です。
着手から1ヶ月ほどかかりましたが、いろいろ経験できたので作ってよかったと思います。 404ページも工夫したので(?)ぜひ見てみてください。
以下のリンクからソースコードもご覧いただけます。 github.com
【感想】プリンシプルオブプログラミングを読んだ
新米プログラマーが読むべき本として、「リーダブルコード」や「Webを支える技術」などと共に名前を上げられている1冊。 特定のプログラミング言語に依存しない普遍的な101個の原理原則について書かれたものです。
用語の解説にとどまらず、なぜそうするのか、具体的にどのように取り組めばいいのかが書かれているため、プログラマとしての重要な考え方を網羅的に学ぶことができました。
今回は、その中でも特に印象的だった3つのTipsについて感想と共にまとめてみました。
名前は短いコメントとして考えること
変数や関数、クラスなど、名前を考える場面は多々あります。 適切な名前付けを行うにはどうすればよいのでしょうか。
考え方の一つとして、名前は短いコメントとして考えることが挙げられていました。
コメントといっても詳細まで書く必要はありません。 効果と目的だけを説明して、手段には言及しないようにします。 そうすることで、コードを読む人は詳細を理解する手間を省くことができるのです。
具体例を考えてみましょう。例えば、チャットアプリで、メッセージが送信可能かを判定する関数を作るとします。
// 手段についての説明 bool isNotBannedAndNotMutedAndNotBlocked(); // 目的についての説明 bool canSendMessage();
以下の条件を満たしているかを判定するというロジックです。
- BANされていないこと
- ミュートされていないこと
- ブロックされていないこと
手段についての説明では、コードを読むだけでは何を伝えたいのかが分かりませんね。 ロジックの追加や変更時にも名前の修正が必要になってしまいます。 関連したコードの修正を行うにも、周りのコードから意図を汲み取らないといけないので時間がかかってしまいそうですね。
それに対し、目的を名前で説明している方は、明確に意図が伝わりますね。 関連したコードの修正も容易に行うことができそうです。
一度書いたコードは、多くの人から何度も読まれることになります。
長期的な視点を持ち、コメントのように伝わりやすい名前付けを行うことを意識していきたいと思いました。
エゴを捨て去ること
積極的に自分の書いたコードを見てもらい、改善点を指摘してもらうことは重要です。
とはいえ、自分が書いたコードに愛着が湧いてしまい、不具合を指摘されるのが嫌になるという気持ちもあります。 また、攻撃的な言葉で指摘をされると、素直に受け入れづらいということもあると思います。
その対策として、うぬぼれやプライド、自分の方が優れているといったエゴを捨て去ることが必要だと述べられていました。 コードを見る側も見せる側も、お互いに敬意を持って、真摯にコードレビューと向き合う気持ちが大事なのだと学びました。
もちろん、自分の仕事と自我を切り離すのは簡単なことではありません。 それでも、日常的に意識することで、自分自身とコードを切り離して考えられるようになるのだと思います。
名前がないものは見えない
名前がないものは、身近に存在しても見えないが名前を知った途端に見えてくる。 これはジョシュアツリーの法則という法則です。
例えば、デザインパターンは名前があることで、様々な設計方法が再利用可能になっています。 名前がついていなかったら、仮に共通点を見出すことができたとしても、チーム全員が同じ実装方針で進めることは難しそうです。
ジョシュアツリーの法則は、この書籍で学んだ数多くの概念にも通ずるところがあると思います。 用語と要点を知っただけでは意味がないと思う方もいるかもしれません。 しかし、その概念を知らないことには、身近に存在していても気がつくことは困難です。
重要な概念のニュアンスだけでも抑えておくことで、今後の学びや気づきにつながるのだと思います。 もちろん名前を知っているだけでは、不十分なところもあるので、各トピックで紹介されている関連書籍を読んで深堀りするのもよいでしょう。
まとめ
以下の3点がこの書籍の中で特に印象的なトピックでした。
- 名前は短いコメントとして考えること。
- エゴを捨て去ること。
- 名前がないものは見えない。
他にも数多くの原理原則が紹介されており、今後のプログラマー人生に役立つ書籍だと思いました。 要点を掴んでおくことで、今後の取り組みに役立てていきたいです。
興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
2022年振り返り
2022年は、42 Tokyoの課題やインターンを中心に色んな経験を積むことができました。 どんな一年だったかタイムライン形式で振り返ってみようと思います。
1月
- レイトレーシングの課題をクリアする。
先日レイトレーシングのペア課題をクリアしました。
— りょう (@ryo_manba) 2022年1月26日
ここまでガッツリと数学系の課題に取り組むのが初めてだったのでとても刺激的でした。面白かったです!
そしてペアの方には大変お世話になりました!圧倒的感謝。 pic.twitter.com/d71esFaZ2N
- C++の基本構文を学ぶ課題をクリアする。
- 月終わりに振り返り記事を書き始める。
2月
- Railsチュートリアルを終わらせる。
- STLコンテナを実装する課題に着手する。
- ターミナルに動くドーナツなどのグラフィックを表示する課題をクリアする。
42の友人と共に毎朝の読書会を始める。
時間決めて一緒に読みませんかー?
— すどう (@sudo0004) 2022年2月2日初めての長期インターンに参加する。
明日からインターンなので頑張りたい。
— りょう (@ryo_manba) 2022年2月14日
3月
- たこぴーの原罪を読む。
- 美味しいお肉を食べる。
うまうま pic.twitter.com/2AxABVYKAK
— りょう (@ryo_manba) 2022年3月28日
4月
- STLコンテナを実装する課題をクリアする。
- HTTPサーバーを実装する課題に着手する。
- 42の学生10名ほどで開発合宿を行う。
- 42の学生インタビュー記事を書いていただく。
【note公開しました】
— 42 TOKYO | 世界26ヶ国展開ソフトウェアエンジニア養成機関 (@42_tokyo) 2022年4月28日
弱点だった協調性が今では最大の武器に。コロナ禍に飲み込まれた一流料理人が自分と闘ったこの一年。|42東京 #42Tokyo https://t.co/k4og4WcKOd
5月
- Goの基本構文を学ぶ課題をクリアする。
- fukabori.fmを始めとしたテック系ポッドキャストを聞き始める。
6月
- 友人の結婚式で感動する。
友人の結婚式良すぎて泣いちゃった
— りょう (@ryo_manba) 2022年6月18日
7月
- 長期インターンが終了する。
- 42 Tokyoの2周年パーティでスピーチを読む。
2周年パーティ楽しかった!! https://t.co/fo2OGdWDIO
— りょう (@ryo_manba) 2022年7月22日 - note株式会社でインターンを始める。
8月
9月
- HTTPサーバーを実装する課題をクリアする。
- docker-composeでLEMP環境を構築する課題をクリアする。
- チャット機能付きのゲームアプリを作る課題に着手する。(共通過程の最終課題)
- お散歩中に素敵な作品に遭遇する。
季節の変わり目を感じる作品に遭遇した。「栗で書いたクリの字」 pic.twitter.com/yHLaVTx5NO
— りょう (@ryo_manba) 2022年9月25日
10月
- 気分転換にオモコロの広告巡りをする。
最近はオモコロの電柱広告巡りをしています。 pic.twitter.com/XZAIkNECvK
— りょう (@ryo_manba) 2022年10月18日
11月
- AWS Cloud Questをやってみる。
AWS Cloud Questをやってみた感想を書きました。#はてなブログ
— りょう (@ryo_manba) 2022年11月6日
AWSをゲーム形式で学べるAWS Cloud Questをやってみた感想 - ryo’s bloghttps://t.co/lCXabD1Bpd
- Siv3D触ってみる。
気分転換にSiv3D触ってみた。
— りょう (@ryo_manba) 2022年11月23日
シンプルで分かりやすい。無限に遊べそう。 pic.twitter.com/qGNi123Tbq
12月
note社のアドベントカレンダーを書く。
noteのアドベントカレンダー7日目の記事を書きました〜。
— りょう (@ryo_manba) 2022年12月7日
CEOやCXOと気軽に話せる環境でインターンをしてみて、感じたことや学んだことについて書いてます。
noteで5ヶ月間インターンをして感じた3つのこと|りょう #note https://t.co/1umlghhw8P42のアドベントカレンダーを書く。
42 Tokyoのアドベントカレンダー21日目の記事を書きました!
— りょう (@ryo_manba) 2022年12月21日
課題で学ぶプロセス、スレッド、ファイルディスクリプタの監視についてざっくり概要が知れるような内容です!https://t.co/Qxlq0gitDM最終課題が終わりに近づく。
- チェンソーマンを読む。
一年を振り返って
改めて貴重な経験がたくさんできたということに気が付きました。
特に印象的だった出来事は、開発合宿に行ったことです。 42の仲間たちと友好を深めることができて良い経験ができました。
課題では、HTTPサーバーの実装が大変だったことを覚えています。 設計思想の違いなどで、ときに衝突することなどもありながら、最終的に協力して良いものを作成できたと感じています。 技術以外の観点でも今後につながる学びを得ることができました。
おわりに
良いお年を〜。